top of page

​戸倉でほねつぎが云々。

千曲市戸倉のとたに接骨院公式ブログです

怪我や症状の事、業界の事、どーでもいー事、いろいろ云々と言っていきたいと思います

足の捻挫vol.5「適切な処置とは?」

更新日:2020年6月2日

千曲市戸倉のとたに接骨院です。


今までシリーズで足の捻挫について云々と言ってきました。


vol.1では、実はほとんどちゃんと治っていませんよ~と云々。


vol.2は、見逃される理由はこうですよ~と云々。


vol.3では、正確に診断するには~と云々。


vol.4は、後遺症の症状は~と云々。



そしてついに最終章。


vol.5の今回は、いよいよ前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)の断裂及び付着部裂離(れつり)骨折の、治療法についてのお話です。


ではまず、今まで行われてきた一般的な治療法から紹介しましょう。



 

軽度の捻挫の場合、つまり靭帯は切れておらず、骨も折れていない場合。


「包帯を巻いて安静にする。」


これが一般的ですね。

前距腓靭帯が軽く傷ついて腫れている程度であれば、痛みと腫れが引くまでの間、包帯で動きを少し制限してそっとしておく。


これで問題ありません。

だいたい1~2週間で治ることが多いです。


最悪「何もしないで放っておく」でも治るには治ります。

ただこれでは治るまでに時間がかかってしまうので、包帯くらいはした方がいいですね。


では、断裂か骨折があった場合です。


きちんと治るために必要な条件が2つあります。


それは・・・

1.「損傷した断端同士が接触している事」 2.「接触した断端同士が、くっつくまで安静にできていること」


この2つです。

どちらかだけでも駄目です。

「ん?」ですよね?


ではこの2つを壊れたおもちゃに例えて分かりやすく説明します。


想像してみてください。

遊んでいたおもちゃが、切れたり折れたりして壊れてしまった経験はありませんか?

僕はしょっちゅう壊していました。


壊れたおもちゃを接着剤でくっつけるとき、壊れたパーツを「ギュッ」と押し付けますよね?離れていたらそのまま接着剤が乾いて終わりですからね。

「断端同士が接触」とはこーゆー事です。


そして接着剤を「ギュッ」としたら、乾くまでそのままにしますよね?乾く前に「乾いたかな~?」って触っちゃうと「ポロッ」となっちゃいますからね。

「くっつくまで安静」とはこーゆー事です。


つまり、「包帯を巻いて安静にする」だけでは不十分という事です。包帯では動きを少し制限する事はできても、やっぱり動いちゃいますからね。


「何もしないで放っておく」はもう論外です。


ではギプスや副木のように硬性固定ではどうでしょうか?


よくひどい捻挫をしたときに、L字型やU字型の固いものを包帯で固定していたり、ギプスを巻いているの見たことがある人もいると思います。


これなら「くっつくまで安静」に出来そうですよね?

しかし多くの場合で「断端同士を接触」させる事が出来ていません。

「断端同士が接触」していなければ、そもそもくっつきません。


ではどうすれば「断端同士が接触」を達成できるのでしょう?