千曲市戸倉のとたに接骨院です。
今回は足の捻挫について云々と言いたいと思います。
ほとんどの方が経験しているのではないでしょうか?
なので何となく「ネンザ」=軽傷と思ってしまう方も少なくないと思います。
この仕事をしていると、別に捻ったわけでもないのに足首が腫れたり、歩いているだけでしょっちゅう捻っちゃうっていう患者さんが多くいます。
皆さんの中にもそのような方がいらっしゃるのではないでしょうか?
実はその症状、「足首の靭帯が切れている」もしくは「骨折している」可能性が非常に高いのです。
「・・・は?」と思う方もいるかと思いますが、これが実は結構多いんです。
つまり過去の捻挫で切れた靭帯がちゃんと治っていなかったり、捻挫だと思っていたやつが実は骨折していて、その後遺症で腫れたり捻ったりしやすくなっているのです。
そもそも「捻挫」とは、関節を捻った事により靭帯や腱などの組織(骨以外)を損傷したものの事です。
つまり一口に「ネンザ」と言っても、軽症から重症まで幅広くあるのです。
靭帯断裂も捻挫です。
そして実は捻挫ではなく骨折だった、なんてケースも決して少なくないのです。
ではどんな怪我が多いのか、図を使って簡単に説明します。
最も代表的なものは、前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)の断裂及びその付着部の裂離(れつり)骨折です。
これが前距腓靭帯です。(汚い足ですみません・・・)
これを
とやると・・・
こうなったり・・・
こうなったりするわけです。
分かりました?簡単でしょ?
僕の経験上、
「グキッ→外くるぶし腫れる→内出血する」
ここまで行ったらほぼ切れてるか折れてるかです。
そして12歳くらいまでのお子さんなら、
「グキッ→外くるぶし腫れる」
この段階でかなり高頻度で折れてます。
子供の骨は大人の骨に比べて非常に柔らかいので、割と簡単に折れてしまいます。
じゃあこの靭帯や骨はちゃんと治るのかというと、怪我をしてすぐに「適切な処置」がされていればちゃんと治ります。
しかし残念なことに、病院や接骨院を受診していたにもかかわらず、上記のような後遺症を訴える方も少なくありません。
医療機関においても、正確に診断できていなかったり、診断できていても「適切な処置」がされておらず、きちんと治っていないケースが多いようです。
損傷から時間が経ってしまったものは、残念ながら治りません。
なので対症療法的にリハビリをしたり、手術をするしかなくなってしまいます。
些細なことで足首が腫れてしまい、懸命にリハビリをしたにもかかわらず、及ばずに最終的に手術をされた患者さんもいます。
ちゃんと治せたはずの怪我が、不幸にもちゃんと治っておらず、なんとも歯がゆい思いをされる患者さんをたくさん診てきました。
特にお子さんの怪我だった場合、親御さんのやりきれない表情は、同じ親としてはもう見てられません。
なので怪我をしたら、「いかに早く処置をするか」そして「その処置が適切かどうか」の2点が重要というわけです。
治せる怪我が治ってなかったら、そりゃ悔しいですよね?
僕も悔しいですよ。
治療家としては、このような思いをする方が少しでもいなくなることを願っています。
ではなぜこのように決して珍しくない怪我が、こんなにも見逃されてしまうのでしょうか?
次回はそのメカニズムについてご説明しましょう。
などと云々。
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