千曲市戸倉のとたに接骨院です。
今回も引き続き肩こりについて云々言っていきます。
前回は肩こりの原因についての云々でした。
最大の原因は椎間板だよと。
今回はなぜ椎間板が傷んでしまうのか?とゆー謎について迫ってみようと思います。
まずは椎間板の構造から。

頚椎の椎間板はこの赤丸の部分です。

構造はこんな感じです。
この画像は腰椎の椎間板のモデルですが、椎間板自体に構造は頚椎も腰椎も基本的には同じです。
薄い線維性の軟骨が何層にも重なって輪っかを作っていて、その中に水分をたくさん含んだ髄核というものが入っています。
簡単に言えばバウムクーヘンの中にゼリーが入ってるような構造です。

骨と骨がぶつからないようにクッションの役割をしています。
いわゆる緩衝材ですね。
赤矢印のような縦にかかる圧力に対して非常に強い構造になっています。
つまり椎間板自体が
縦に圧力がかかることを想定した構造
になっているわけなんです。
ここがポイントです。
では次に頚椎の動きについて少しお勉強しましょう。
皆さん首を回してみて下さい。
いろんな方向にグルグル動きますよね?
でも実は頚椎の動きは大きく分けて3方向の動きしかないんです。
前後に倒す(前後屈)
左右に倒す(左右側屈)
ひねる(回旋)
これだけです。

この3方向の動きを同時に行うことで首はいろんな方向にぐるぐる回るのです。
そこでこの表をご覧ください。
赤い枠で囲った部分は頚椎のそれぞれの動きの平均的な角度を表しています。
注目して頂きたいのが下線を引いた「回旋」の項目です。
頚椎全体で50度回旋するのに対して環軸関節だけで35度回旋しているのです。
環軸関節とは・・・

第一頚椎と第二頚椎の間、この赤い丸で囲った部分です。
回旋の動きの実に7割を環軸関節だけで行っている
んです。
その他の関節で残り3割を少しずつやっているだけなんですね。
つまり
環軸関節は回旋の動きを想定した構造
であり、その逆に
それ以外の頚椎は回旋の動きを想定していない構造
ということなんです。
ここも重要なポイントです。