腰痛vol.4「コルセット『逆に良くない』説」

最終更新: 1月20日

千曲市戸倉のとたに接骨院です。



ここまで一般的な腰痛全般について、コルセットを軸にお話してきました。とゆーよりほぼコルセットの話でしたね。

さんざんコルセットを褒めちぎってきましたが、もちろん万能ではありません。


最終章の今回は、コルセットの代表的な弊害3つと、根強く浸透する「逆に良くない説」についてご説明します。




弊害①「邪魔」

コルセットを着けたがらない理由ランキング堂々1位(たぶん)のやつです。


これはもう言わずもがなですね。

そりゃもーしゃーないっす。

だって邪魔するためのやつだもん。


これは用途に合っていないか、着け方が間違っているとゆー事です。

用途に合っていれば「邪魔」よりも「楽」の方が大きいはずです。

そして着け方、とゆーよりも着ける「位置」が間違っている方が結構多い。


前回、腹圧を上げることで腰椎を固定するというお話をしました。


多くの方がその仕組みを知らずに何となく巻いているので、おへそを中心に巻いています。

しかしこれだとコルセットの上部分が肋骨にかかってしまい、あまり腹圧が上がりません。


効果的に腹圧を上げるには、おへそよりも下のいわゆる「下っ腹」を圧迫するように巻きます。

しっかり腹圧が上がると、上半身が何となく浮き上がるような感覚があります。


「コルセットを巻くと食事の時に苦しい」というのは位置が間違っている証拠です。

皆さんも心当たりがあるのでは?



弊害②「皮膚トラブル」

コルセットによっては硬い素材のものもあるので、擦れて皮膚を損傷してしまうケースや、蒸れてかぶれてしまうケースもあります。


皮膚に直接コルセットが当たっているとトラブルが起きやすいので、肌着の上から巻くことが重要です。


それでもかぶれてしまう場合は、ガーゼやタオルをはさんだり、コルセットそのものを通気性の良いものに替える必要があるでしょう。



弊害③「筋力低下」

ハイ、来ました。

これこそが「逆に良くない説」の理由になっているものですね。

腰椎モデル

前回もお話ししましたが、腰はこんなに細い柱を筋力で支えています。

コルセットはその筋力を補って腹圧を上げるために巻くものです。


つまり自分の筋力だけでは十分に支えきれないので、コルセットに支えてもらっているとゆー事です。


今までは筋力で頑張って支えていましたが、コルセットを着けることで筋力を使わなくても支えられるようになりました。

めでたしめでたし。じゃないんですよ。


筋力を使わなくなるとゆー事はすなわち、筋力が低下することを意味します。


つまり「逆に良くない説」とは

「一度コルセットに頼ると、筋力が落ちてコルセット無しでは生活が出来なくなる」

とゆー事なのです。


治療の為にコルセットを着けることで、その先の腰痛を予防できなくなるとゆー理論ですね。


腹筋を鍛えると自分の筋力で腹圧を上げることが出来るため、腰痛を予防するには非常に効果的なのです。


なので腰痛で病院や接骨院などに行くと、多くの患者さんがこう言われます。

「腰痛になるのは腹筋がないから。だからコルセット着けるより腹筋トレーニングをたくさんしなさい。」

皆さんも言われたことがあるのではないでしょうか?




以上が代表的な3つの弊害です。

ハイ、ここで一旦話を整理しましょう。

「逆に良くない説」の理論を図式化すると・・・


腹筋が弱いから腰痛になる

治療にはコルセットが有効である。

しかしコルセットを着けると筋力が落ちるので、腰痛を予防出来なくなる。

だからコルセットは逆に良くない。

だから予防の為に腹筋トレーニングだけ指示する。


こんな感じですかね。



ここで重大な矛盾が2つあることにお気づきでしょうか?




矛盾①

「腰痛を予防するために、腰痛の治療をしない」


これ、まったく意味不明です。


つまり

「次の腰痛にならないように、今痛いやつは放っておく」

とゆー事ですからね。

いやいや、先に治してから、次に予防の事を考えるでしょ?


別の病気を引き起こす危険があるから治療法を変えるとゆー事は、医療界ではよくある話です。


「A」とゆー病気になりました。

治療法はx法とy法のどちらか。

x法の方が治療効果が高く、「A」とゆー病気は完全に治る。

その代わり、副作用として「B」とゆー病気を引き起こす危険がある。

「A」よりも「B」の方が命を落とすリスクが高い。

y法は「A」とゆー病気を完全に治すことは出来ないが、「B」とゆー病気になるリスクはない。

「命を落とすリスク」を天秤にかけて、今回はy法で治療する事にした。


こーゆー話、聞いたことありません?

これならよく分かるんですよ。


でも今回の話は意味が違います。

この「逆に良くない説」の図式を、別の病気に置き換えるとこーなります。


ヘビースモーカーだから肺がんになる。

治療には手術をして肺がんを切除することが有効である。

しかし切除しても、タバコを吸っていては肺がんを予防できなくなる。

だから予防の為に禁煙だけを指示する。


わかります?

いやいや、先に切除してからじゃないと死んじゃうよ?

って話。


予防はもちろん大事です。

でも今の怪我をちゃんと治さない事には予防も何も無いでしょ?


治療とは「怪我を治す」ことです。

予防とは「怪我を未然に防ぐ」ことです。


まず治療、次に予防です。

でないと本末転倒です。




矛盾②

「筋力低下ってそんなにダメ?」


我々の業界に結構いるんですよ。

”筋力低下絶対悪”論者が。


でも予防の為に筋トレを指示するんですよ。

だったらコルセットを着けて落ちた筋力は、腰痛が治った後に筋トレすればまた上がるんじゃないの?

だって自分で「筋トレしろ」っていうくらいですから。


これもまったく意味不明です。


治療の後に機能回復することを「リハビリ(テーション)」と言います。

筋トレもリハビリの一環です。

つまり予防の為にリハビリをするのです。


治療ありきのリハビリなのです。

こーゆー人ってリハビリの意味知らないのかな?


そしてリハビリにも

「これさえやれば~」

とゆーものはありません。


その人がどこを痛めたのか。

どの程度痛めたのか。

元々どのくらい筋力があるのか。

関節可動域はどのくらいか。etc.


それぞれの条件に合わせたメニューを組まなければなりません。


腹筋が弱いから腰痛になる

治療にはコルセットが有効である。

しかしコルセットを着けると筋力が落ちるので、腰痛を予防出来なくなる。

でもとりあえずちゃんと治す。

予防の為にリハビリをする。


これが正しい道筋だと思うんです。


もちろんコルセットは治療手段の一つに過ぎないので、それだけで治るわけじゃありません。

でも最も簡易的かつ有効な手段だと思います。


そして治ったら、リハビリを指導します。

もちろん腹筋が全てでは無いので必要な事はそれ以外にも指導します。

症状によっては治療と並行して開始できるリハビリもあります。




いかがでしたか?

「逆に良くない説」がいかに安易な考え方かお判りいただけましたか?


全国に約3000万人いると言われている腰痛患者。

正しい治療と効果的なリハビリで、腰痛に悩む方が少しでもいなくなればなと願っています。



今回は腰痛について、とゆーよりコルセットについて長々と云々言ってみました。

などと云々。


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