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© 2018 とたに接骨院 / 鍼灸マッサージ院 妙

怪我からの復帰は早い方がイイ?

最終更新: 1月20日

千曲市戸倉のとたに接骨院です。


最近巷で増え続けている接骨院ですが、看板やホームページなんかで

早期復帰

とゆーキーワードが多い気がします。


「他院で全治2ヶ月と診断されましたが1週間で復帰できました!」などと云々。

「試合の直前に怪我をしましたが○○先生のおかげで試合に出ることが出来ました!」などと云々。


「患者様の声」的なところにこんなようなことがよく書いてありますね。


これだけ見たらなんかすごく革新的な治療法があるみたいに感じますよね?

まるで魔法のように早く怪我が治せるみたいに見えますよね?


最近の風潮として

早期復帰=正義

とゆー考え方が多いように思います。


つまり

何を差し置いても早期復帰することが一番

とゆー考え方ですね。




果たして本当にそうでしょうか?



もちろん怪我が早く治るに越したことはありません。


僕もいつだってなるべく最短で治る方法を考えます。


しかしですね、物事には道理とゆー物がありましてですね、2ヶ月かかってようやく治る怪我が1週間で治るとゆー事は

医学的にあり得ない

訳なんです。


じゃあ先程の「全治2ヶ月」が「1週間で復帰」は嘘なんでしょうか?




必ずしもそうとは言えません。


いやもう嘘なら論外ですけどね。





考えられる可能性は2つです。



まず1つ目は

「全治2ヶ月」が誤診だった

可能性です。



そもそも全治1週間の怪我を全治2ヶ月と診断してしまったとゆー事です。



これ別に珍しくも何ともありません。


「全治2ヶ月」程度の怪我だった場合ほとんどのケースで強い腫れが出ます。


骨折したり靭帯が切れると内出血するので見た目に分かるような腫れが出ますが、怪我をした直後だとあまり腫れないんです。


画像ではっきりわかるような骨折であれば見落としませんが、それもはっきりしない場合は本人の痛みの訴え方も考慮しなくてはなりません。



しかし痛みって主観100%なんで人によって訴え方が全然違うんですよ。


めちゃめちゃ痛がってた割には翌日何ともなさそうだったりすることもしばしばです。



なので怪我した直後に診断するのは実は結構難しいんです。


つまりこの場合は

「全治2ヶ月」ではなく「全治1週間」だった

ってだけの事なので別に問題ありません。


ちゃんと治ってるわけですから。




しかし問題は2つ目の可能性です。


実際に想定される怪我に例えてみましょう。


以前に云々言っていた足の捻挫の場合です。


足を捻った時に最も傷めやすい前距腓靭帯が切れているか、付着部のくるぶしを剥がして骨折していた場合、だいたい全治2ヶ月くらいなんです。



つまり・・・

こーして・・・



こーなってるか・・・



こーなっていた場合、だいたい全治2ヶ月です。



治療の流れをざっとご紹介します。



まずギプス固定ですね。

こんな感じです。


これをまず3週間ほどします。




その後1週間はシーネ固定に変更します。

これを包帯で固定するのでお風呂の時に外せるんですね。


そしてここから約1ヶ月かけてリハビリです。


少しずつ負荷を上げていき筋力も上げてから完全復帰しますのでこれでだいたい2ヶ月です。




この治療で一番大事なのは最初のギプス固定です。


切れた靭帯や剥がれた骨がしっかりとくっつくまでに、どーしても3~4週間かかってしまいます。

なのでこの3~4週間の間は患部をがっちり固定して動かさないようにしないと、この怪我はちゃんと治らないんです。



ではギプス固定しないとどーなるでしょう?


「そんな重症なら痛くてまともに動けないでしょ?」などと云々。

「痛みがひどくて運動なんかできないでしょ?」などと云々。


それが意外とそーでもないんです。


ちゃんと治ってなくても、それなりに安静にしていれば1週間ほどで痛くなくなってしまうんです。


もちろん完全に痛くなくなる訳じゃありませんよ?

でも先程も言ったよーに痛みって主観100%なんで、人によっては我慢できてしまうんですよ。



これがこの怪我の厄介なところなんです。


つまり2つ目の可能性は

「全治2ヶ月」なのに「1週間で復帰」してしまった

って事です。


足の捻挫はあくまで例え話で、それ以外の怪我でも同じようなことが起きうるんです。


例えば肉離れなんかも全治2か月レベルの状態も珍しくありません。


そしてやはりちゃんと治らないうちに復帰できてしまう人も珍しくありません。


あくまでも「復帰」ですから、「治った」とは言ってませんので嘘では無いですよね?



でもこれって、患者さんの為になってるのでしょうか?


この怪我がちゃんと治らなかった場合にどーなるか?


それは

後遺症を残す

って事なんです。


足の捻挫も肉離れも「クセになりやすい怪我」として知られていますが

クセになる=ちゃんと治ってない

と理解して差し支えありません。



そのリスクを理解したうえでの選択であれば別にいいんですよ。



価値観は人それぞれですから、たとえ後遺症が残ったとしてもそれでも試合に出たい(出してあげたい)と思う人もいるでしょう。

引退がかかってるとか、全国大会がかかってるとか、大事な試合なら尚更です。


しかし残念なことに、あまりそのリスクについての説明がなされないのが現状です。


それはひとえに治療院側が

怪我についての知識に乏しい

とゆー事に尽きます。


実際に後遺症が残ってしまった状態でうちに来る患者さんや保護者の方も

「そんな説明はありませんでした・・・」

と言う方ばかりです。



最初から治療法の選択肢とそのリスクが十分に説明されたうえで、患者さんや保護者の方の価値観や生活環境に沿って選ぶ、とゆーのが健全な医療だと思うんですがね・・・



巷に多い「早期復帰」には

「ちゃんと治す」とゆー大前提が抜け落ちている

ケースが多いんです。


つまり何が言いたいかとゆーと

早期復帰はイイ事ばかりではない

とゆー事です。


と言ったところで本日の授業を終わります。


などと云々。