2019年7月26日
最終更新: 2020年10月8日
まずは患者さんの基本情報。
・14才女性
・バレーボールの試合中、ジャンプの着地に失敗し右足を内反し負傷
・直ちに整形外科を受診しレントゲンを撮るも骨には異状なし
・捻挫と診断され弾性サポーター処方
・2日後当院を受診
こんな感じです。
当院を受診したときは右の外果(外くるぶし)の前方に強い腫れと痛みが出ていました。
内反とは
これです。
早速エコーを撮ってみました。
ここを撮ったものです。(この足は僕の足ですからね!)
まずは健側(怪我してない方)から。
前距腓靭帯を引っ張るようなストレスをかけながら撮影した動画と、それを図式化したものです。
左側の山がくるぶしで右下の山が距骨(関節の中の骨)、その山の間に帯状に見えるのが前距腓靭帯です。
上がストレス無し、下がストレス有り。
距離が変わっていないのが確認できると思います。
本来はこのように映るんですが怪我した方はとゆーと・・・
赤い部分に切れた断端が映っていて、くるぶしがオレンジのラインまで動いてしまっています。
つまり前距腓靭帯が切れて足首がグラグラになってしまっているとゆーことです。
このまま前医で処方されていたサポーターをしていたら、この切れた靭帯がくっつくことはないでしょう。
切れっぱなしです。
後遺症が残ってしまいます。
とゆー事で・・・
約3週間ギプス固定、1週間シーネ固定、計約1カ月固定をしました。
関節が硬くなり筋力も落ちている為、約1カ月かけてリハビリを行いました。
治療を終了したときに撮ったエコーがこちらです。
距離が変わらないのが分かると思います。
つまり
とゆー事です。
靭帯が切れたらもう治らないと思っている方が(残念ながら同業者にも)多いと思いますが、この様にちゃんと治るのです。
それにはまず
とゆー事が非常に大事なんです。
やはり外傷治療にエコーは欠かせませんね!
皆さんも足を捻ってくるぶし当たりの痛みがあれば、早めに診せてくださいね!
は何も良いことないですからね!
などと云々。
〈続きはこちら〉